かつて、そこに国があった——。
公開当時からさらに変化している当地の現実を考えると、より心を動かされた。
4Kデジタルの変化はあまり分からず。
ナチによる侵攻〜新ロ政権時〜ユーゴスラヴィア紛争の50年間を描く叙事詩で、3時間近い大作だけれど、
追い立てるように踊らせるホーン、盆踊りを5倍速にしたような終わらないダンス、ブラックユーモアと、多様で自信たっぷりな登場人物たち、ノアの方舟のような動物たち。どれもが強烈で、ずっと惹きつけられる。
音楽がホントに素晴らしい。
最近たまたま観た「異端の鳥」という作品に同じような表現がたくさんあっただけに、クストリッツァの上手さを改めて感じた。
ナチの爆撃、チトーの葬儀など、当時の映像や人物を見られるのもすごくいい。映画館で観てよかった!