ロアー

回廊とデコイのロアーのレビュー・感想・評価

回廊とデコイ(2023年製作の映画)
3.7
メイキングトーク付き舞台挨拶にて鑑賞。
舞台挨拶の最終地、横浜ムービルの登壇者は監督と竹井亮介さんと松本亮さんの神奈川出身チームで「うるう」からおよそ4年ぶりに小林賢太郎さんをこの目で確認してきた。ステージから結構近いセンブロF席が当たって、丁度自分の席から真っ直ぐ前の位置に小林さんが立ってたんだけど、ちょこちょこXで漏れ聞いてた通り、ホント素敵なシルバーヘアになってた。

本編鑑賞後のメイキングトークも笑ったり感心したり驚いたりとかなり充実した内容だった。約2時間半ちょいオーバーのイベントで、うち本編90分+休憩10分で、残り1時間ほどずっとトークってホントすごい。
でもその内容についてはSNS禁止なのでここに書けないのがもどかしい。忘れないうちに手書きのノートにメモしておきます。
でも、登壇者のサイン入りポスターの写真がすでにSNSに出回ってるから、飛び入りゲストの話は少ししても良いよね?
登壇者たちが飛び入りゲストを華麗にスルーして観客の笑いを誘っている中、松本さんだけ我慢できずゲストを気にする視線を送っている瞬間を見てしまって、ああ松本さんってホントに良い人なんだろうな...と思っていたら、その後のトークでしっかり良い人が裏打ちされててほっこりしちゃった。

と言うことで以下は、本編の感想。
なお、架空の劇場シアター・コントロニカとしてオンライン配信されていた「回廊」の舞台は視聴済み。そんな「回廊」を始めとしたコントロニカのコントと新映像を組み合わせた作品がこの「回廊とデコイ」と言う短編集で、その中で特に印象に残った作品の感想をいくつか...(タイトルはうろ覚えなので後でパンフを見て直す)。

「映画」
久ヶ沢アニキが完全にうちのおかんだった。
映画好きなら「あ〜わかるww」となる絶妙なラインをついてくるのが面白い。だってあの曲は全く同じ2音から始まるのです。あの超絶有名な作曲家の曲は大抵同じ2音から始まるのです(もう誰のことだか分かったね?)
にしても、久ヶ沢アニキってなんであんなに愛おしいんだろ?同じ作品を繰り返し観ても好きが累積でどんどん増えて行くタイプの人で、ホント何度でも何度でも観たくなる。いつか小林組じゃないアニキのお芝居も観に行こ。

「そばをください」
「回廊」のネタで一番好きだったので、タイトルが出た瞬間心の中で「やった!」と叫んでしまった。スクリーンで観ると謎に壮大なスケールで余計に面白い。

「デコイ」
実写と手描きのイラスト(書き割)の合成と言う、アーティスティックでファンタジーめいた世界観がめちゃくちゃ良き。小林さんにいつか「ファンタスティック・プラネット」系のカルト的な長編アニメ映画を作って欲しいと言う願望が生まれてしまった。あのエッチングみたいな画風めちゃくちゃ好き。これはいつか本当に本当に実現して欲しい。

「玉と婦人」
有料配信コントだったので、いつか...と思いつつ、まだ観れてなかったやつなので嬉しかった。本編終了後の休憩時に「「玉と婦人」って下ネタだよね?小林さんどうしちゃったの?って思った。あ、でも考えてみたら前から下ネタあった。全然あった」と言うような会話が聞こえて来て、それがまさに私の思考回路そのままだったので笑っちゃった。そう、前から全然あった。

「永久機関」
オチは予想がついていて、ひたすら糖尿病を心配してしまったww
セットのクラシックなごちゃごちゃ感がめちゃくちゃ好きだったし、永久機関アイディアのコラージュ的なアニメーションも好き(やっぱり長編アニメ映画を、ぜひ...)
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