GaPTooth

殺して祈れのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

殺して祈れ(1967年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

( 」゚Д゚)」面白かったよー!ありがとー!

アメリカ北軍vsメキシコ人の北シエラ・サンティアゴを巡る争いに停戦協定が結ばれ「サンアントニオから東方のフェルナンデス城塞までの48キロ圏内がメキシコの土地」となり、両陣営が笑顔になった..瞬間!北軍のガトリング銃が火を吹いた!メキシコ人殲滅。クルクル巻き毛の少年1人を残して。

「IN GOD WE TRUST」
牧師に拾われたクルクル巻き毛の少年は、ひげ面の青年に成長。

妹のように育ったプリンシーが、ミズーリ州へ向かう旅芸人一座の元に行ってしまった。
プリンシーを連れ戻しに行こうとする青年に牧師は「聖書」を手渡し『ダビデの功績を思い出せ』と送り出す。

初めて銃で人を撃ち殺してしまった青年。「安らかに眠れ。アーメン」

『聖人』と呼ばれるようになった青年(笑)
 ↑"まさと"じゃないよ(笑)せいじん(笑)

サンアントニオに来てやっと見つけたプリンシーは、ポーカーの景品としてディーンライトの所有物となり過酷に扱われていた。

町の元締めG.B.ファーガソンとディーンライトの手からは逃れられないと怯えるプリンシーに「君を救いに来た」と告げる聖人は正義感の権化のよう。

聖人の懇願に応じたファーガソンは「女を解放しろ」とディーンライトに命令する一方で用心棒として働かないかと聖人にもちかける。
で、"酒撃ちゲーム"で銃の腕を見せることになる。

レオナルド・マルケス「土地と自由」
幼い頃の記憶を取り戻した聖人。
騙し討ちにあって亡くなった人々の残骸。
騙し討ちにした相手がファーガソンだということも。

まずは聖人とディーンライトの決闘。
首にロープをかけて椅子の上に立ち、午前0時を合図に互いの椅子を撃つというドキドキな決闘(笑)もちろん聖人の勝利。

アジトを囲まれて盛大に爆破され、燃え盛る瓦礫の中でたった1人。鐘の中で忍び一命を取り留める。

さて要塞に集まったメキシコ人たち。
やはり登場したガトリング銃!最強だな。

「ファーガソン。貴様を死刑に処する」
「安らかに眠れ。アーメン」

パゾリーニが出ていてビックリした。
メキシコ人革命家(実は牧師)の指導者ファン役で。
[出演シーン]
①ワインの飲み過ぎで酔っ払いフラフラな聖人が、ファーガソンが差し向けた3人の悪漢を射殺したあと死体に対して「安らかに眠れ。アーメン」と祈っている時にスタスタと出てきて「アーメン」と祈りに和す4人のメキシコ人の内の1人が明らかにパゾリーニ(笑)そして「この連中を埋めてやれ」と言い捨てて去っていく(笑)
②終盤、仲間と共に聖人の前に現れて聖人の父親の話をし、最初は平和と自由を求めて共に戦おうと勧誘するが、最終的には「1人で戦ってこい」と送り出す。
③ファーガソンの手下どものいるサロンに「音楽はどうですか」と4人で現れて陽気な音楽を演奏する3人の後ろにボーーッと立っている(笑)
④小高い要塞に集って戦いに備える。
⑤ファーガソンが死んだあと「この戦いで嘆くべきは悪の死ではなく、無惨にも散っていった清い命だ」とカメラ目線のドヤ顔で言い放ち「我々の指導者となって、正義と自由のために戦い、哀れな人々に希望を与えて欲しい」と聖人に懇願する。
⑥牧師の式服を着て、旅立つ聖人を見送る「聖人よ。幸運を祈る」

※パゾリーニ、決してチョイ役などではない。観ないでレビューしている人がいるね(。・`з・)ダメジャン!ちゃんと観なきゃ!

[作中に出てきた聖句]
『天に宝を蓄えよ』
マタイによる福音書6章19節~21節

『ダビデの功績』
サムエル記第一17章38節~51節

『ノアが酔っ払う』
創世記9章20節~21節
GaPTooth

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