停戦協定を締結直後に破られ両親を殺されて神父の家に引き取られた主人公が数年後、家出した妹を聖書片手に探すお話
主人公がクリスチャンという珍しい設定が面白く、楽しめました。人を撃ち殺したら胸から聖書を取り出して「アーメン」と祈る西部劇なんて、これ以外にないでしょ...多分......
また、一癖二癖ある登場人物たちや、ストーリーにも様々な展開があり、傑作とまでは言えないが普通に面白いマカロニウエスタンでした。
途中の首吊りゲームと鐘がやけに印象に残る。首吊りゲームは主人公が敵を倒すために用いた手段なんですが、一歩間違えれば普通に主人公の方が死にそうで笑ってしまった。映画的に見たらハラハラするし印象的なシーンなんですが、普通に主人公が危なすぎて......
悪役がかなりイケメンだったのも印象的。ヴァンパイアが似合いそうな顔をしていてカッコよかったです。
あと、『ソドムの市』や『豚小屋』の監督で知られるパゾリーニ監督が主人公を手助けする神父さん役で登場していて面白かった。パゾリーニ監督自身は無宗教でキリスト教徒からは嫌われている人なのに...