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青春18×2 君へと続く道のSHのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
5.0
旅はいいなと思った。
仕事の合間を縫って行く旅はどうしても効率重視になる。こんななんもない駅で降りたら次の電車が来るまでどんだけ待つんだろうって思ってしまった自分、どこかでひと休みが必要なのかもしれない。

許光漢はやっぱりすごい役者。
18歳の少年が好きな人の前でどうしたらいいかわからないというぎこちなさ、日本語を理解できなかったとき、あるいは伝えたいものがうまく伝えられなかったときの戸惑い。彼の必死さがひしひしと伝わってくる。

主人公が会社を辞めた理由、不慣れな日本語で色紙に書いた「夢を叶ったらまた会おう」の言葉。ディテールがすべて繊細でリアル。大手シネコンで上映する商業映画だけど製作陣のこだわりを感じる。

最近日本映画でもよくみるパターンの話だけど、途中で結末が予測できても引き込まれていく。そして泣けてくる。
道枝駿佑も黒木華も松重豊もすべてがよかった。

2024年57本目
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