花火

青春18×2 君へと続く道の花火のネタバレレビュー・内容・結末

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

ズタズタにされた時制や返し縫いみたいに5分前くらいの描写を伏線っぽく出す雑な脚本、高台に上がって見上げた星空の「きれい」という登場人物の台詞に対して本当に全然鮮明に写っていないデジタル撮影(若干は映写の問題でもあろうが、それだけとは到底思えない)など、正直これは相当しんどい出来。後悔を抱える台湾人男性が日本のつまらない風景の中を彷徨するという、アイデアそれ自体は面白いけれど、じゃあそれを映画にして面白いかと言われたらそんなことないよねという。端役ゆえに作品を背負う重圧から解放された道枝駿佑の自由さと、まさかのSIGONO「OPUS」三作総出演は拾い物(ここまできたら「星歌の響き」メインヒロインのはせみさんボイスを聞きたかった)。
たぶんいちばん自分の逆鱗に触れたのは、日本・台湾・ゲームという要素を抜き出してくると、それはエドワード・ヤン『ヤンヤン 夏の想い出』じゃんとなる(同作ではイッセー尾形が著名ゲームデザイナーとして登場する)のに、まるで言及が無かったことだと思う。いや、岩井俊二よりエドワード・ヤンでしょ…。
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