よびちゃん

青春18×2 君へと続く道のよびちゃんのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.6
逃避や過去を求める感傷的な旅の楽しさと淡いラブストーリー。久々に詳細知らずに映画館行ったけど大筋は予想がつく。でも丁寧で予想を少し裏切ってくるのが面白い。
「パストライブス」が青春12×3やん、じゃあ18×2ってどういう映画なんだろう、二人とも18歳だったねってことなのか36歳になって…なのか? と思ったけど……そうか〜。
これまで中高生役が多かったのもあって、清原果耶が何歳の役か分からんすぎる(22らしい)。看板娘になり客が殺到する流れ笑えるけど清原果耶ならそうなるわ。
「やべー超ばえる〜!」で登場する道枝バカすぎる!何だこのキャラ、と思ったけど、良いやつだがノリが合わない、でも少しの間一緒にいるには楽しい関係性がなんかリアル。
松重豊は地方でつっけんどんだけど親切なおじさんに会う感覚を体験できて◎。

情報の明かし方が丁寧で、どうして再会してないのか→アミそうだったのか→ジミーそうだったんだと、時には勘違いさせるように誘導しながら制御している。
台湾で触れる日本文化がスラムダンクと岩井俊二。なるほど。しかも岩井俊二の方はその映画の内容がしっかりストーリーの基盤にあって驚いた。こういう作りの映画日本では少ないし、アジア各地で公開する映画として賢い。
エンドロールで原作モノと知りまた驚いたが、エッセイらしい。藤井道人が要素を拾って作ったオリジナルか。
空撮やロングショットを使った演出は藤井道人らしくて良い。台湾の町並みが見れるし。

【終盤の内容】

ジミー超童貞だけど頑張ったね。誘えたね、手繋げてよかったね🥺これは忘れられない。

最終的に余命ものと「オタクをからかうギャルが実は奥手」的な話のミックスなのはまたそれか……と思ったけど、まあ、よかった。
意地を張ってもう会えなくなるなんて〜と思うけど人間らしいありふれた話なのかもしれない。そうじゃない話も見たいと思ったけど、あれ?「余命10年」がそれだ。
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