こう

青春18×2 君へと続く道のこうのネタバレレビュー・内容・結末

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


「青春18×2」

18歳の青春を36歳になって振り返る旅。もう会えないアミへ手紙を返したことでやっと思い出にできたのかもしれない。

寒色(水色や青)と暖色(黄色やオレンジ)のコントラストが印象的。雪国育ちのアミが南国を選んだ対比的な意味も感じ取れる。
清原果耶は少女のような笑顔と色気のある落ち着いた声のギャップが素敵。シュー・グァンファンの美しい横顔を何度も映すのも『Love Lettr』のオマージュだろうか。雪景色の中で「お元気ですか」と叫ぶシーンの再現にグッときた。

出逢ったらまた別のストーリーが始まりそうなほど魅力的な俳優陣で脇を固めているのも"普段出逢あうことがないひとと出逢える旅の面白さ"を表しているように感じた。

「一休みは より長い旅のため」

人生そのものが長い旅のようなもの。
忘れられない旅を。
どうせなら楽しい旅を。

まさに今、人生の夏休みに入ろうとしているタイミングで観れて良かった。

私も台湾行ってみようかな。






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中学生の頃に片想いした相手を思い出した。どことなくジミーと似ていたからだろう。背が高くて勉強ができてバスケ部のキャプテンかつ学級長。ふざけている様で良く周りを見ている子だった。まだ携帯電話を持っていないからお互い家の電話にかけて、向こうの親が出るたびに緊張した。怒られるまで長いこと話し込んだりしていたけど、何をそんなに話すことがあったのか…思い出せない。自宅で観た『デス・ノート』のキスシーンで気まずくなったのは中学生らしい思い出。卒業間近のある日、友人に彼が好きだと相談された私は「応援する」と言って告白の場にのこのことついて行った。結局その子は振られたけど、応援する側の安全地帯に逃げたまま彼に想いを伝えられずに卒業。別々の高校に進学し時々会うことはあったが段々と疎遠になった。久しぶりの再会は成人式。スーツ姿以外はあまり変わりなくてほっとした。食事会の後、友人数人と彼の運転で送ってもらうことに。ふたりになったタイミングで「あの時好きだって伝えていたら応えてくれた?」と聞いたら「たぶん」と返ってきた。今になっても"たられば"は尽きないが、あれ以上に「あの時伝えていれば」と思うことはない。…青春だったな。
こう

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