さとし

青春18×2 君へと続く道のさとしのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
5.0
これは10年に一度あるかないかの傑作だと思います。一つの意見として読んでください。😆

クライマックスの時にはみんな啜り泣きで異様な雰囲気でした。これが例えば、現地の文化に馴染んだ日本人男性とと旅する女性という設定だと無理があるように思えます。後半の松重さんとのシーンなんかも外人だからああいう対応ができるのであって日本人だとまた違ったんだろうなと思います。いろんなツッコミに対応した映画で素晴らしかったです。演技・ラブストーリー、台本、ラストの重すぎず軽すぎずのいい塩梅の雰囲気も非常に良かったです。話の持っていき方も上手くて先に身tライを見せておいて回想シーンへと展開するストーリーテリングも最高でした。ありきたりなメッセージながらもこれなら万人受けする観客へのメッセージで胸が熱くなりました。ミスチルの音楽も最高に切なかったです。映画が終わった後に血と汗と涙が出ました。鼻水も出ました。嘘です。血は出ていません。

藤井監督は「余命10年」を遥かに超える最高傑作を作ってしまったので今後が気になります。清原さんも透明感があって綺麗で美しかったです。最初ジミーがバスケをしてるシーンであんな感じの娘に声をかけられたら私だって好きになります。現実にいないだけです。とはいえ台湾って綺麗なところですね。そういえば二人が繋がるきっかけがスラダンというのも素敵でしたしその後ジミーがスラダンの舞台周辺を旅してた時にチラッと江ノ電が映ったのもスラダンファンを意識してのことなのかなと思いました。あの段階で最高傑作を予感していました。あと台湾の電車の中でミスチルの曲を聴いてたのも最高でした。つまり私の世代にドストライクだったということです。あとトンネルを抜け出した後の雪景色も素晴らしかったです。もうここまでくると非の打ち所がない作品でこんなにも自然と感動したラブストーリーは「いま、会いにゆきます」とかそれ以来ですね。ってことはちょうど20年かという感じです。そういえば、「ラブレター」という映画を見てるシーンもありましたね。私も海外へ行った時に「菊次郎の夏」を現地で見て結構良かったのを覚えてるのでちょっと共感しました。

もう最高すぎて止まらないです。
でも、このくらいにしておかないと他の作品のことが書けなくなっちゃうのでこれくらいでストップしておきます。日本映画ここまで進化してみて良かったなと思います。
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