まさ

青春18×2 君へと続く道のまさのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.2
青春、恋愛、旅、情景、様々な切り口でとらえることができる本作。それだけ心に引っ掛かるフックもたくさんある。おじさんはどうしても自分の過去を思い浮かべてしまう。ベタなストーリーと言えばそれまでだが、細部の丁寧な設定と演出、そして何より出演陣の演技が、しっかりと作品世界に引き込んでいく。ジミーを演じたシュー・グァンハンは、青年と今とを見事に演じ分けていたし、黒木華や松重豊、黒木瞳は短い出演ながら圧倒的な存在感を見せていた。そしてなんと言っても清原果耶だ。明るく振る舞いながらも、醸し出される可憐な雰囲気が絶妙だった。終盤の演出は、随分前の三木孝浩監督、小松菜奈主演の「ぼくは明日、昨日の君にデートする」もこんなんやったっけ、などと思いつつ、涙が止まらなくなってしまった。罪なくらいに切ない作品。出会えて良かった。
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