クーリンチェの小四ことチャン・チェンがプロデュースを務めた台日合作の青春映画。
なんといってもシュー・グァンハンに尽きる。18歳と36歳を何の違和感もなく演じ分けるのみならず、その佇まいがもたらす無垢性と陰りが、この寓話に実在感をもたらしている。
清原果耶もとっても良いのだが、チョイ役で「けもなれ」の朱里の拗らせてないバージョンみたいなキャラクターを演じる黒木華が素晴らしい。やっぱとんでもなく上手い俳優だなーと。
劇中で曲を聴くシーンがあるにも関わらず挿入歌の類はエンドクレジットまで封印していることを含め、演出も作品のトーンに合わせてしっかり抑制されているのも好感度が高い。