真っ白な一本道を辿ってあなたへと
続く淡く愛おしい記憶の旅路
一枚の葉書から不意に香る"時の流れ"
と夢見心地だった青春の彩り
暗闇のスクリーンで零すふたりの涙の
意味が 似ているようできっと違ってい
たように 色彩豊かな壁画に込められた
彼女の気持ちをあの時のぼくはまだ知
らない
肩越しに伝わるきみの体温、
きらめくネオンに浮かぶ美しい横顔、
おなじ音で繋がれる溢れそうな想いは
移ろう景色とともに無情に過ぎ去って
いく
あの時触れた手の感触はきっと ランタ
ンのほのかな灯りのようにやわらかで
願いを込めて夜空を舞うオレンジの眩
さはふたりを結ぶ永遠の宝石
小さなひと休みの後に続くこれからの
長い旅路には 雪白に染まるあたたかな
一期一会と忘れることのない彼女の面影、
幾重にも描かれた壮大なlove letterが
いつもぼくに寄り添ってくれるだろう