daruma

青春18×2 君へと続く道のdarumaのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.8
本日2本立て2本目。こちらは藤井道人監督に惹かれて。あと台湾製作(BABEL LABELの海外進出作)という認識で観ました。結果、一言で言うと「外資の皮を被った東宝作品」という感じ。。(辛辣でごめん!)決して単館系では無い…(配給はハピネットだけど)

エンドロール、藤田晋さんの名前を見て思い出した。
そうだった!BABELはサイバーエージェントとタッグを組んでたんだった!

なんていうか、まさに海外(特にアジア)から観た日本映画、という感じ。古きよき時代(?ってほどではないけど、20年前くらい)の映画的な…。

藤井道人監督って、岩井俊二監督お好きでしたっけ…?いや実際にそうかもしれないんですが、現地の原作ありみたいなので、余計納得してしまった。全く関係ない話で恐縮ですが、私は北海道在住で、以前(もう15年前くらい)、中国映画だったかな?の舞台に北海道がなった事があって、ロケ地巡りに富裕層がめちゃくちゃ来たという話を聞いた事があります。あと、Love Letterは確か小樽でしたか…?(観たと思うんですがすっかり忘れているのでこの映画の良さが半分しか体感できていないかも。。)これまた別の韓国映画だったか日韓合作だったかの映画でも(これは割と最近です)、小樽をロケ地に選んだのはLove Letterの影響と言っているのを見たことがあり、なんていうか、そういう事なんだなぁ…と思ってしまった。(本作には小樽は出てきません)

エンドロールに案の定、JRが居た。(スポンサーだったか協力だったか)

インバウンド狙いなのは逆に清々しくて良いとは思うけど。

肝心の本編は、とにかく海外向け&高齢の方や大作好き向けだと思います。なんか途中で「すずめの戸締まり」を連想してしまった。(ロードムービーという括りにすれば皆それに当てはまってしまうか)

ひとつだけ、ストーリー的には「知っていた」という事はちょっとひねりで良かったかなとは思った。あと、「トンネルを抜けたらそこは雪国だった」を体感できたのはよかった。風景がめちゃくちゃ美しかった…出た瞬間、ハッと息を呑んでしまった。

役者陣は何気に道枝駿佑くんがめっちゃよかったです!若者のノリがめちゃくちゃ合っていた。
勿論、清原果耶ちゃんは文句なしによかったです。ただ、最初の方がちょっと顔がほっそりしすぎていて、頬こけちゃった…?海外ロケのストレス?とかって思っちゃったけど、もしかして撮影順の関係だったのかな?(意味はあった)

ちなみに出てくる役者さんは皆、岩井俊二監督絡みだったのでしょうか…?黒木華さんでそう思ったのだけれど(リップヴァンウィンクルの花嫁)、彼女だけかな?

撮影は今村圭佑さん。今回も美しかったです。特に道路を真上から撮っている空撮が良かった。

ちょっと変わった出自の作品を観るつもりで観たので期待とは少し違いましたが、逆に王道、ど定番の安心作が好きな方にはおすすめです!
daruma

daruma