ShojiIkura

青春18×2 君へと続く道のShojiIkuraのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.8
 映画の中で映画鑑賞している人を見る不思議。はて?LOVE LETTERはどんな映画だったっけ?と確か観たよなと探ってみたが、実は観てなかった。なんか既視感があるんだが…?あくまでイメージだけど、この作品、LOVE LETTERをオマージュした部分があるのではないかな?
 熱い親日国と言われる台湾では、若い日本人女子が身近な店にいるだけでチヤホヤされるのだろうか。いるだけでそうなる子が現地の年下男子に子悪魔ぶりを発揮して振り回す前半は、清原果耶ちゃんと言えど鼻についてしまったが、最後にすべての伏線が回収されてその想いを知ると(かなり前に予測はついたが)、グッと来るし、劇場内にすすり泣く音が聞こえてくる。「泣ける映画」と言っていいだろう。ロードムービーとしての楽しさ、台湾と日本に共にある灯籠まつりの美しさなども楽しめる。
 驚くような展開ではなかった分、僕の評価は最高クラスまではいかないが「泣ける映画」はある程度シンプルさも必要かもしれない。  
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