Palpatine

副王家の一族のPalpatineのレビュー・感想・評価

副王家の一族(2007年製作の映画)
4.4
確かに映像や音楽は「山猫」ほどは洗練されてないが物語として決して劣らないと思った

「山猫」が理想の美で、こっちが現実の姿なのかなと

結局革命ののちも権力の実態は変わらないことが最後のコンサルヴォの言葉で示される
近い時代の原作だからこその革命の美化されていない現実を写した物語なのかなと思う
(王党派の兵士が撃たれてリンチされるシーンも)

その時代の流れに一族のドロドロと不幸を絡めながら最終的にはジャコモ流「教育」の成功が示される
大分救いがないけど、だからこそ修道院から解放された夜とか、恋人たちの乗馬とかの美しいシーンが引き立っていた
そして厳しさを増していくコンサルヴォの眼差しが印象的だった

「山猫」と反対の貴族文化を美化していない俗っぽさで、現実はこんなもんだろうなと勝手に納得感があった
Palpatine

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