湯林檎

副王家の一族の湯林檎のレビュー・感想・評価

副王家の一族(2007年製作の映画)
3.5
19世紀半ばのイタリア統一の頃の貴族(副王家)の群像劇。

歴史劇だからこの頃のイタリアの歴史を知らないと厳しいかと思ったけど、結構ストーリーがわかりやすくて自分勝手な青年貴族のコンサルヴォが父との葛藤する様子と妹テレーズの身分違いの恋の行方やその他親戚同士の不貞行為や遺産相続争いなど貴族ならではの悲劇が次々と描かれている割にはごちゃごちゃせずに観ることができた。

調べた結果、原作小説がルキノ・ヴィスコンティ監督の「山猫」に大きく影響を与えたという作品とのことで豪華絢爛とは言い難いものの退廃的で気品ある世界観はヴィスコンティに通じるものがあるなと思った。

まあ全体的な評価はスコア数の通りで。
湯林檎

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