のんchan

大人の見る繪本 生れてはみたけれど 4Kデジタル修復版ののんchanのレビュー・感想・評価

3.8
小津安二郎の傑作サイレント作品。

東京の郊外に越して来たサラリーマン一家。両親と小学生の兄弟。
父親は子供達に「将来偉くなるためにしっかり勉強しないとダメだ」と口をすっぱく注意する。
しかし、兄弟は地元の悪ガキグループと早々に喧嘩し、虐められるのが分かるので学校をズル休みしてしまう。
担任の家庭訪問で知らされた父親から大目玉をくらう。

そのうち兄弟は近所のガキ大将になり、父親の上司の息子を子分にしていた。子供らの中で誰の父親が一番偉いかの話になるが、ある日、父親が重役にあまりにもペコペコ頭を下げる様子を見て長男は父親に抗議する。
偉くない父親の姿に腹を立てハンストを決行する2人だったが...
翌朝、父親と一緒に家を出た兄弟は重役の姿を見つけ、父親に挨拶するように促す。一晩で大人の世界(階級、忖度、お金)を理解した兄弟だった。


まだ小津の得意とする構図の世界ではなかったが、踏切、電車、昭和初期の子供たち、けん玉に知恵の輪、小学校の軍隊さながらの行進の様子、母親の縫い物、大正の名残りがあるような女性の結い髪と着物姿、古き日本の風景が見られます。
小津安二郎の目の付け所は別格でした。



☆leylaちゃん、貴重品観られて良かった、ありがとう!
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