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長屋紳士録 4Kデジタル修復版のtaiaのレビュー・感想・評価

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4Kデジタル修復版+トーク付き

焼け野原で父親と逸れた孤児を引き取った長屋の女性と、周辺の人々の話。
紳士が出てこないのになぜ紳士録かの謎は研究者もまだ解けてないらしい🧐

勝手に想像していたのの5倍はコミカルな作品でした。1ヶ所爆笑が止まらなくて(十圓の使い所🤣)、自分の笑いの沸点の低さと時代に囚われない笑いの概念の豊かさを感じた。

WWⅡ以降第一作目であること、長屋の立地を考慮すると東京大空襲が直撃したところであり、映画の姿のまま長屋が残っていること自体がファンタジックな世界観であることなどがトークで聞けてありがたかったです。
一人が大学の先生だったんだけど、今時の学生は小津作品を見ると「(人物、映像に全然動きがないのが)ホラー映画みたいで怖い」と言う話も聞いてちょっとおもしろかった。

本作が私が観た小津安二郎監督作品第一作目となりました。他作品も観たいと強く惹かれたし、トークしてくださった方も「とても羨ましい!」と言ってくださり意図せず良いチョイスをしたみたいです。
寝坊して良かった(台無し)。
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