茅ヶ崎の砂浜で追いかけるシーン素晴らしく良かった。追いついて同じ画角に収まるところが引きの画なのもすごく良い。全体的にかなりコミカルな作品で、東京に戻ってきて親が見つけられたか？の流れで後から子供がフレームインしてくるところとかも面白かった。
子供に影響を与える社会が自分達と地続きであることを観客に訴えかけるラストは、小津映画にしては珍しい直接的なメッセージ性の強いものだった(自分が不勉強なだけかも)。押し付けがましくない優しく暖かい表現の仕方で、戦後一作目となる本作をどんな想いで制作したかを考えるとグッときた。
