戦地から帰ってこない夫を待ちながら子供のために着物を売ったりしてお金を工面している女性の話。
ある日子供が急病で入院してしまい、お金が足りなくなった彼女は身売りをするが、直後夫が帰ってきて…
３本目にしてめちゃくちゃ感情を引っ掻き回された。どう見ても妻がかわいそうでしょ、その家父長ムーブは戦後だからか？！ と思いながらも、ままならない主人公と女友達の会話や夫と同僚の会話がエンパワメントとケアのそれでびっくりしたり、果ては夫が出かけた先の女性(ネタバレ)との会話で時勢の話をしておりめっちゃ社会的な物語では…！！ と固唾を呑むもいや夫最悪だな、え、え、えぇええ〜〜〜それでいいのぉ〜〜〜？！？！ みたいな終わり方をした。いや悔しい。何ってちょっとグッと来ちゃった私が悔しい。振り回された……
３作観た結果これが一番好きかもしれないという点もなんか悔しい。結局私はエモーショナルな物語に抗えない……🫠
でも書いた通り女性同士男性同士の会話が勝手に私が思い描いてきた規範的なそれとは全然違うもので、巨匠相手に大変失礼だが戦後にもこんな物語があったのか…と感嘆した。
とても印象的で好きな作品です。
