めー

清作の妻のめーのレビュー・感想・評価

清作の妻(1965年製作の映画)
5.0
共依存のその先へ…

めっちゃ面白かった!
以下ネタバレ含みます。

清作くん(田村高廣)と出会い最強メンヘラあややが爆誕。でも清作くんはセックス覚えたての帰還兵キッズだから、あややとだいちゅきセックスしまくって召集あったからまた戦争行ってくるわーなんて、なんだか呑気に社会に迎合して…それが正義だと思って生きてやがるから目ェ潰したろってなっのだ!
清作くんは目を潰されたことによって目が開かれw、あややが処されてる間にお互いの全てを受け入れて俺たち生きてこうぜ!と、希望のある展開。

清作くんがアウトサイダーに目覚めてくれてよかった。
今も昔もだが、この社会がいかにとち狂ってるか…
てかまじ戦争って無慈悲すぎ。あやや可哀想ムリムリムリって思った。
戦死することが名誉であるなんて、社会が生み出した勝手な概念であって、本当に厄介だ。そういうことって今でもたくさんありすぎて、とんでもなく辛いし苦しい。
人の心は社会によって殺されているんだ。
しかし清作くんとあややはそこで2人で生きていくと改めて意気込む。めっちゃレジスタンスだし、エネルギーがあるし、希望だ!

大人の恋愛とは違う、ただただ泥臭い共依存なラブストーリー。
だからこそ、説得力とか現実味があってめっちゃ良かった。こういうのまじありがてぇ。
ここまで心マリアージュできる人と出会えるなんてめっちゃ幸せじゃん〜
ラストは共依存の続く日常までみせてくれて良い映画だったな〜

情念の出し方が秀逸!
あややって何者にでもなれてすごいなー
めー

めー