ぽかぽか

清作の妻のぽかぽかのレビュー・感想・評価

清作の妻(1965年製作の映画)
4.5
開始5秒で悲劇だということが判明し開始10分で身内が2人死ぬ。エグ速度。「このまま世が明けなきゃええのに…。今死ねたら…幸せじゃ」のむさぼるような抱擁もグッとくるし、朝がきて若尾文子が目ギンギンにして清作の顔をガン見しててギョッとした。ラスト、めくらになった清作が刑務所から帰ってきた若尾文子の唇を指でなぞるクローズアップ・ショットが超絶。一体いつからリアリティみたいなものが称揚・希求されるようになったんだろう。信じきったフィクションはこんなにも美しいというのに。これ観て号泣する女と結婚したい。
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