このレビューはネタバレを含みます
終盤のクライマックスで、田村高廣の両目を五寸釘で刺した若尾文子に対する男たちのリンチ。「犯罪者」「売国奴」という理由よりも「なにか他の理由」(すごく性的なもの、または性的な抑圧)として見ることができる(見えてしまう)。それこそが増村演出のテイストであり、真骨頂だ。
若尾文子の存在理由(キャスティング)もそこにある。
クローズアップがほとんどなく、ここぞという時のショットは本当に心臓に悪い。
しかし予告編でこんなに本編にないアウトテイクをたくさん観たのは初めて。
DVD(10/19/2014)