笑いの本質を捉えてるからこそ面白い。
たまに見かける四六時中面白くしてやろうと試みた(ギャグ?)映画はギャグが面白いのではなく、2時間ずっと張りつめない緩やかな空気感に自然と(人間の本能的に)同調の笑いが生じるのである。対して小津の映画は緊張した雰囲気に意表を突くセリフで笑いを誘う、ある意味本当の意味でのギャグ映画なのかもしれない。(もちろん前後の空気感も重要なわけだがセリフで決定打にして笑わせてる)
そもそもこんなに静的な映画を今作る勇気がある映画監督は数えるほどしかいないから、今でも小津映画はジャンルとして貴重であり人気があるのかもしれない。とは言いつつただ私がそういう監督を知らないだけかもしれないので、もし似たジャンルの監督が居たら教えてほしいです。