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東京暮色 4Kデジタル修復版のぉゅのレビュー・感想・評価

東京暮色 4Kデジタル修復版(1957年製作の映画)
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2024年 鑑賞 24-05-0 [1-5]
BS松竹東急 銀座よる8シネマ にて
「宗方姉妹」「麥秋」等の小津安二郎監督・脚本による、小津監督の最後の白黒作品であり、ジェームズ・ディーン氏の代表作である「エデンの東」の小津的な翻案とされる(どちらも妻が出奔しているが、「エデンの東」では兄弟だった子供たちが姉妹に置き換えられている)作品で、銀行の監査役をしている周吉(笠智衆さん)は、次女明子(有馬稲子さん)と共に都内で静かに暮らしている。嫁いだ長女孝子(原節子さん)が子を連れて帰ってくる。一方、明子は年若い恋人憲二(田浦正巳さん)の子を妊娠し、追い詰められるうちに母の秘密を知ってしまう作品。
スコアはつけられないと感じたため遠慮させていただきます。

ー 小津安二郎監督生誕120周年記念映画祭 第2弾 小津風エデンの東編 ー
モノクロ作品。孝子は夫と上手くいってない様子「そんな人なのよ」、明子が叔母重子(杉村春子さん)にお金を借りに来たとその話を聞いた周吉の表情、挿入される駅のホーム等の風景 好きぃ、雀荘・壽荘と私 麻雀用語分からない!と明子のことを知っていて 根掘り葉掘り明子の家族のことを知ろうとするおばさん、雀荘のおばさんは明子&孝子の母?、やっぱりラーメン屋!と憲二は明子を避けている?、明子は憲二と出会い話し合うと明子のお腹には... と軽く思われる態度の憲二「困ったなぁ〜」と明子を見捨て帰る憲二、警察に補導される明子と迎えに来る孝子、叱責する周吉と「明子ちゃん 寂しいのよ きっと 明ちゃん小さい時からお母さん知らないで育ったんだから」と「私 余計な子ね 私生まれて来ない方が良かった」、重子からの報告と見合い写真と喜久子(山田五十鈴さん)のこと、喜久子は孝子&明子の母で麻雀屋をやっているらしい... 、孝子の行動と「明ちゃんにお母さんだってことをおっしゃっていただきたくないんです」、手術と姪を見て... と安静にしている明子、お嫁に行きたくない明子と複雑な表情の孝子、孝子は腫れ物に触れないよう気を遣って気を張って明子に接していると明子の涙、パチンコのシーンいる?なんて観てたら... めちゃくちゃ重要やないかっ!ラストにどえらいもん投げてきたやないかっ!、壽荘のシーンも重要!ここから修羅場か?、川口(高橋貞二さん)の説明シーン「 ●●ですね〜」ってのが印象的ですね〜、明子が孝子に聞いた母喜久子のことと喜久子&孝子&明子の過去、明子には周吉の血が入っていない? → 自分は父のような真面目な人間ではないと思っている?、明子と喜久子と「私 一体誰の子よっ!」、「お母さん 嫌いっ!」、ラーメン屋で酒?と探し人だった人が逆に... 、電車の音と憲二のアップ、「死にたくない 死にたくない... 」 → お腹の子を●●したのに自分は... 都合良過ぎじゃない?、孝子の行動と喜久子の行動、玄関でのシーンがまた... どんな言葉でも表せない感情だ、駅のホームと喜久子の行動とどうしても期待してしまう私の脳と蒸気機関車の音と... 、孝子の決断

原節子さん、有馬稲子さん、そして山田五十鈴さんの3人の女性が良かった。特に有馬さんのあの表情 「全て悟ってます 自分なんか... 」的なあの表情や目がこの役にピッタリでした!あと命について考えてさせられる作品。母親とは何か? 両親の愛情は必要だと思うが、片親だから子は寂しい(両親揃っていても寂しい子もいるだろうし)、再婚で連れ子だからどうとか、必ず両親いないとどうだとか、父親のみだからどうだとか、全て =(イコール) ではないと思う。社会やエンタメの尺度が全てではないと私は思う(親でもなけりゃ 子もいないが)。この作品を観てあなたはどう思うか?というかメッセージなんだと思います。

「お母さん 私お願いがあって来たんです 明ちゃんにお母さんだってことをおっしゃっていただきたくないんです お母さんのこと何にも覚えていないんです」

「明ちゃん 死にました お母さんのせいです」

「この娘に明ちゃんみたな思いをさせたくないと思うんです やっぱり子どもには両親の愛情が必要だと思います どんなにお父さんに可愛がっていただいても 明ちゃんやっぱり寂しかったお母さんが欲しかった」

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