BS松竹東急『よる8銀座シネマ』(「日本の名匠シリーズ 生誕120年 小津安二郎特集」)で鑑賞。
小津映画の中では一際強く死が描かれている作品。寂しさと悲しさと怒りで圧し潰されそうなのに強がる明子…
こちらも映画館で鑑賞。他作品と違ってただひたすら暗い物語展開で見ていてしんどかった。この作品は笑えるシーンが少なく、物語冒頭からずっと虚しい東京が映し出されるし、上手くいっていない人々だけが出て来る…
>>続きを読む生活の中での些細な諍いもありふれた家庭の事情もそのアイレベルでは大問題だし、フッと押されるように引かれるように人生は転がって行く。
孝子をフィルターとして作中の家族(特に女性は)は重なっている。赤子…
日常に起こる悲劇の普遍性を感じた。構うことのない、周囲の人々の無関心さ、陽気な音楽、生活音等がそれを物語る。当人たちにとっては人生を左右する事件が起きていても、第三者にとっては隣の揉め事ぐらいのもの…
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