男性キャラ全員が幼稚。
嘘ついて人を脅かして楽しんだり、夜お盛んどうか話したり、ゴルフクラブ欲しくて不貞腐れたり。女性をコキ使いつつも、甘えたい欲も出まくってる。
カウンターごしに"ママ"である岸田今日子を撮る視点にそういうのがグッと詰まってる気がする。女々しいよ男は。
ガキ臭い連中が酒飲みながら縁談話してる場面のグロテスクさ。滑稽み。
軍艦マーチのノスタルジー。
戦争関連の描写は小津の戦争観が分かってとても良い。ここが一番良かったかも。
団地風景、最新家電への欲、ゴルフという型にハマったような趣味。逆に不自由さに向かっているような。風刺めいたものも感じた。
画と音のリズム。
ブドウを食って皮を出す岡田茉莉子のテンポ感。
元々病的な画面構成に色の情報量が加わって密度が凄い。
晩春より落ちるが印象的な部分は多く楽しめた。