穏やかな家族と気の置けない友人との関係の中で、娘を嫁に出す父親の寂しさを笠智衆が淡々とさりげなく全身で演じる。味があるなぁ。何とも後味が良いのだ。昭和三十年代の街並み、できて間もない団地、チャブ台が…
>>続きを読む一人娘を嫁に出す父親の喜びと寂しさは世界共通の時代を越えたテーマですね。ハリウッド映画でも古くはスペンサー・トレイシーの『花嫁の父』や、それのリメイク版でスティーヴ・マーティンの『花嫁のパパ』が思い…
>>続きを読むなんかもう、凄すぎる。凄すぎて、言葉にしてはいけない気がする。が、それは他ならぬ私自身が許せないので、また今度、まとまった時間がとれるようになってから、じっくりと思いを巡らせてみることにする。
メ…
美しい映画
淡々と日々は流れてゆくのだな。
ひょーたんの娘さんが、ものすごい普通のおばさんで、嫁にいかないとこうなるぞ、というある意味脅迫めいた恐ろしさがあった。
現代の30代40代は、可愛くて…
このレビューはネタバレを含みます
久し振りの小津作品。
今の御時世だったら、色々炎上しそうな内容でびっくりぽん。
父親の思い付きで、自分の知らない間に見合い話が進み、おまけに振られた体の娘・みちこの気持ち、可哀想過ぎるわ。
父親には…
小津安二郎作品のスターシステムの妙と
監督の美意識を楽しんだ。
小津ワールドの集大成なのかな。
他作品で夫婦だった二人が、親子役だったり。
お馴染みのメンバーが手駒となって
小津芝居を演ず…
ただの『晩春』の焼き直しなうえに家父長権化クソジジイ共のやり取りが輪をかけて凶悪になっており、一挙手一投足に虫唾が走る。それらが「皮肉」だとして、「で?」です。笠智衆のような存在に共感を覚える人間が…
>>続きを読むオフィス、ビル街、ネオンサイン、ビジネスガール、野球のナイター、ゴルフの練習場、バーの看板、小料理屋…。当時は相当に都会的なアイテムだったのだろう。置いてある物やその色の配色など、4Kデジタル修復に…
>>続きを読む60年前の作品。当時、娘の結婚にこんなにも父親が介入するものかと序盤のうちは恐ろしいものを感じ取っていたが、思い起こせば自分が結婚する時も○○(旧姓)家の本家に戸籍謄本を送ってもらうようにお願いしな…
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