東京国際映画祭学生応援団

シュリ デジタル・リマスター版の東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

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日本大衆文化開放25周年特別上映

要人暗殺事件を捜査中の韓国情報部員、ユ・ジュンウォンとイ・ジャンギル。犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追跡するふたりに、強力な破壊力を持つ液体爆弾の脅威が迫る。1998 年の「日韓共同宣言」を機に本格化した韓国での日本大衆文化の開放から25周年を記念し、それを契機に両国の映画交流の火付け役となった作品のデジタル・リマスター版。



本作品は1999年2月に公開され、韓国国内で観客動員数600万人越えの大ヒットを記録し、一種の社会現象を起こした。日本では約1年後の2000年1月に公開され18億円の興行収入をあげた。東京国際映画祭とも縁が深い。1999年の第12回大会にて主演のハン・ソッキュの舞台挨拶つきで渋谷公会堂で上映され、今年第36回大会でデジタル・リマスター版にて23年ぶりに復活となった。

私の母親もこの映画を当時劇場でみていた一人であった。今回見ることを決めたのは、母からの薦めが大きい。当時を知る母親はこの映画のリアルさを強調していた。1998年「日韓共同宣言」が締結し、韓国での日本大衆文化の開放が本格化。更にはこの時4年後に控えた2002年サッカー日韓W杯の開催が決定しムードが高まり始めた時期でもあった。劇中でもそこに触れるシーンがあり、本当にこうなってしまったら、という恐怖があったのかもしれないと。

大ヒットしたNetflixドラマ「愛の不時着」など、今では南北の分断に触れた作品は数多く存在するが、当時の韓国ではエンタテイメントとして描くのは簡単ではなかったとカン・ジェギュ監督は語っている。そしてハン・ソッキュやソン・ガンホといった韓国を代表する俳優陣の若き日のアクション姿も見応えたっぷりであった。
日本と韓国を繋ぐ大きな架け橋となった本作品を劇場で見られたことに大きな価値があった。

第36回東京国際映画祭 ‼️絶賛開催中‼️
 |開催期間:10/23(月)〜11/1(水)
 |場所:日比谷・有楽町・銀座地区  
 |チケット:当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非!特に学生は【当日券500円】🉐

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