このレビューはネタバレを含みます
愛する夫を出征させたくない、離れたくない...!妾上がりで夫しか頼る人がいない執着心の強い妻がとった奇行は、夫の目を釘で潰すという震えるほどの恐ろしさ...。
陰湿な村の雰囲気も、じめっとしたエロ…
若尾文子が酷い目に遭う写真
(別に今に始まった事でもないか)
日露戦争の頃から既に
「帝国軍人は戦死して然るべし!」
だの
「◯◯くん出征おめでとう!!
ばんざーい!」
だのやってたんだなこの…
父親が病に伏せて困窮していたため裕福な呉服屋の主人の妾となった主人公(若尾文子)の道行きを描いた作品。
生計の為に生理的に受け付けない老主人(殿山泰司)と生活を共にしなければならぬ苦痛に苛まれる日々…
増村保造の中で、特に好き。
一番溝口的だと思う。
増村の描く狂気の愛は、自発的なものが多い。人物が備えており、目覚め、そしてそれがハッキリとした形で現れるときには、滅びがやってくる。
しかし、この映…
狂った愛を描くと増村の右に出る者はいない
死んだ方がマシと思えるほどの他人からは理解されない愛情に説得力を持たすことができる若尾文子となによりも規律を重んじる清作
語りのテンポが良すぎていつの間に?…
ひたすら不幸に生きてきた主人公お兼が、やっと手に入れた幸せのために夫に手をかける話。
戦争のくだらなさ、全体主義のヤバさをこれでもかって描写してる。
死んだら終わりってことを誰も理解してない世界だな…