まるやま

水平線のまるやまのネタバレレビュー・内容・結末

水平線(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

瀧がやっぱりめちゃくちゃ良い。普通におっさんがおっさんすぎる。煮魚手づかみで食べた後の指を服になすりつける、酔っ払って帰ってきて水飲んでゲップ、スナックで熱唱して女の子の髪の毛匂うなど。
自然すぎる。

瀧がふざけるシーンの間やノリもすごく良くて、普通に笑ってしまうんだけど、東日本大震災後で被災し、漁師の仕事を辞めて散骨の仕事をする事で、妻を震災で失った自分のバランスをかろうじて保っていると後でわかって、めちゃくちゃ切なく見えるのがすごい。

瀧演じる主人公の、どうでも良いことは話すけど、自分の気持ちは全然話さないし、誤解されてもどうでも良い感じで、でも最後に娘に語りかける言葉が、だからこそ泣きそうになった。(娘も父親に見せない顔は、ちゃんと父親に似てる)娘との対話は足りてないけど、少しの対話で良かったのもすごく印象的。いや、足りないかもしれないけど。

娘の友達役の円井わん さんの演技が印象に残った。自然すぎて引き込まれた。
まるやま

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