ピエール瀧が主演。
福島の港町で、妻を震災で亡くした
井口(ピエール瀧)が散骨業を営む。
とある男から預かった遺骨は、
殺人犯のもので、ジャーナリストや被害者遺族がその散骨を止めに来るという重いテーマが主軸となる。
民衆の代弁者と言わんばかりに
正義を振りかざし、容赦なく
カメラを向け、執拗に井口を責める。
人間は死んだら、骨になり、
骨そのものはカルシウムという
物質でしかない。
どこにも魂は宿らないのか。
静かな映画だが、死生観、
人間の尊厳を突きつける。
抑えたピエール瀧の演技が胸に
迫る。
パンフレットにはシナリオ掲載。