ユカリーヌ

水平線のユカリーヌのレビュー・感想・評価

水平線(2023年製作の映画)
3.9
ピエール瀧が主演。

福島の港町で、妻を震災で亡くした
井口(ピエール瀧)が散骨業を営む。

とある男から預かった遺骨は、
殺人犯のもので、ジャーナリストや被害者遺族がその散骨を止めに来るという重いテーマが主軸となる。

民衆の代弁者と言わんばかりに
正義を振りかざし、容赦なく
カメラを向け、執拗に井口を責める。

人間は死んだら、骨になり、
骨そのものはカルシウムという
物質でしかない。
どこにも魂は宿らないのか。

静かな映画だが、死生観、
人間の尊厳を突きつける。
抑えたピエール瀧の演技が胸に
迫る。

パンフレットにはシナリオ掲載。
ユカリーヌ

ユカリーヌ