「オメェがやらなきゃいけねぇのか!?」
『じゃあ誰がやるんだよ!!』
特別大きな何かが起こるわけでもないし、各人の背景を見ないと「どこが面白いん?」って感じの話かもだけど、2時間画面を見続けさせる力がありますよね。
渡辺哲さんがいいですよね、本物の漁師かと思いましたもん。
みんな少しずつ欠陥があるし、でもみんな自分なりの理由があって、それぞれ筋も通ってる。
でもみんな少しずつ向いてるベクトルが違っていて、如何ともしがたい袋小路。
なんとなく古田新太さんの『空白』と似たものを感じました。
しかし「シャコ野郎」ってアダ名は意味がわかると笑えないですよね。
(シャコが食べられなくなる人もいると思うのでググらない方がいいです)
ピエール瀧さん好きなんですよね、というか電グルのお二人とも人間的に、会ったことないけど。
人前に出る仕事だから当たり前かもだけど、重心が低い感じがしていいですよ。
骨密度が高いというか。
いろいろ考えさせられる映画です。