コマミー

ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版のコマミーのレビュー・感想・評価

3.8
【呼ばれてきたぞ】





スティーブン・キング…エドガー・アラン・ポー…ブラム・ストーカーと並んで、"ホラー作家"の旗手として知られる"クライヴ・バーカー"。彼は小説家の顔の他にも"映画監督としても"活動していたのは有名な話である。

その代表作が、自身の小説「ヘルバウンド・ハート」の映像化である、「ヘルレイザー」シリーズである。この一作のみならず、続編や最近はリブート版も製作され、80年代から続くホラー映画の名作として肩を並んでいる。

そんな「ヘルレイザー」がこの度"4K化"され、鮮明な映像としてスクリーンに呼ばれて戻ってきた。

"パズルボックス"と"セノバイト"たちの犠牲者の1人である"フランク"が、"床から再生する"本作の有名シーンがキモくてとても良かった。セノバイト達の"魔の力"によって動かされる鉤爪によって"生贄の体を剥ぐシーン"がスクリーンだと更に際どくなって見えた。
それにパズルボックスが動き出し、"ピンヘッド"率いる4人のセノバイトたちの登場シーンはマジ痺れた。"チャタラー"が一番ルックス的に結構好きなのだが、見てわかる通り、あの「バイオハザード」のネメシスのモデルとなったセノバイトである。ピンヘッドの右腕的存在の"フィメール"という女性のセノバイトは、すごくクールでセクシーで一番動いていた。

そして本作はパズルボックスによって、家族がいろいろ振り回される"壮大な家庭崩壊"を描いた映画でもあり、最近のホラー映画でもとてもよく流用されている要素であるため、本作は今だからこそ多くの人に見てもらいたい作品だなと感じた。まさにホラーにとっての一種の基礎的存在の作品だ。

なんと来年は続編三作のリバイバル公開が決まっており、セノバイトの新たな旅路を劇場で体験できるため、楽しみで仕方がない。更に多様なセノバイトが登場するため、推し活としても楽しめる作品になるかもしれない。
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