あんことだいふく

未帰還の友にのあんことだいふくのネタバレレビュー・内容・結末

未帰還の友に(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶にて監督が低予算映画の話。

原作太宰治の未帰還の友にを予め読了(青空文庫のアプリにて無料です)するとより深くあじわえます。
タイトル通りの戦争に行った弟子への未帰還へのお話です。
時代は太平洋戦争時代。
太宰治が弟子達をだしにお酒を飲む為にあれやこれや策を出しては宴会をしてますが、戦況が苦しくなっていく途中弟子達が兵役。
兵隊に行った弟子の少し恋愛話。
プラス
新宿のムーンランジュという劇も出てきて庶民の非日常的な場所がわかります。
75分と短く主演の窪塚俊介さんは太宰治として受けるのを躊躇したそうです。
劇中では先生と呼ばれるので違和感無く太宰治と思えます。
戦争時代の兵隊さんのお手紙が南方に行かれた方の多くが敵より飢えが苦しいが亜熱帯の中生き抜く大変さ。
ええ歳した大人が兵隊に行かない(確か太宰治は病弱で行けなかった)苦しさは伝わります。