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罪と悪のEDDIEのレビュー・感想・評価

罪と悪(2024年製作の映画)
3.6
罪の意識は消えない。どんな形であれ自分に返ってくる。少年時代の不可解な死亡事故と大人になって起きた殺人事件がクロスする。罪を被った男と守られた同級生、しかし真実はあまりにも残酷だった。
にしても少年院から出所した高良健吾の成り上がり方は凄いな。

軽々しく共犯になるなんて言えない重っ苦しい事件でした。にしても人物関係が複雑なのでその把握が大変。どの少年が誰に成長したのか、最初の方ずっと考えながら観てたから脳が疲れましたね。

齊藤勇起監督オリジナル脚本による監督デビュー作。
ノワールミステリーですが、オリジナルでこれだけ面白い話を作れるのは才能だなと感じました。
惜しいのはやはり人物描写。
複数の少年たち、彼らの成長した大人の姿、警察、ヤクザなどたくさんの登場人物が出てくるがため、何が何だか分かりづらいというのは正直な感想。
やはりキャスティングって大事だなと思ったのが、映画やドラマで少年時代と大人時代を交互に描く作品は珍しくないですが、同一人物に見える子役をキャスティングするのって凄いんだなと。
今回はそこの不一致性が物語に混乱をきたしたのがきつかったなぁと。
個人的には話の展開や結末含めて凄く好きだっただけに本当に惜しい…という感想です。

それにしても石田卓也久しぶりに観たなぁ。結構彼の精悍な顔つき好きなんですよね。

〈キャスト〉
阪本春(高良健吾)
吉田晃(大東駿介)
朝倉朔(石田卓也)
清水(村上淳)
笠原(佐藤浩市)
佐藤(椎名桔平)

※2024年新作映画16本目
※2024年劇場鑑賞19本目
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