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燃えよドラゴン 劇場公開版 4Kリマスターのtomひでのレビュー・感想・評価

4.0
燃えよドラゴン 劇場公開版が4Kリマスターで上映されるので劇場へ。 最近昔の映画が4Kリマスターで再上映されるのがとても嬉しい。映像的には昔の映画なので劇的なレストアとはなっていないが、それでもかなり綺麗になっている。燃えよドラゴンを観るのは今回で5回目。2020年に生誕80周年で劇場緊急上映されて以来久しぶりに観る。

オープニングの弟子の指導「考えるな感じろ」の名セリフからテーマ曲が流れてメインタイトルに向かう流れがめちゃくちゃカッコイイ。

ハンの島に渡ってオハラと対峙するシーン、向き合う二人の静かな構えから電光石火、一瞬の拳が炸裂する間合いの緊張感とかマジ気持ちいい。軽く飛び跳ねるフットワークとかみんなマネしてた(笑)地下洞窟での上半身裸のヌンチャクシーンも格好良すぎる。

ハンと対決の鏡部屋、ちょっと客観的になってあの部屋を推察すれば、相手が何処にいるか分からなくなるなんて事はないのだが(笑)映画の嘘を巧く利用し、鏡割りのリアクションまで含めてとても効果的な演出になっている。

今観るとユルい部分は多々あるが、ブルース・リーの圧倒的な存在感は全く変わっていなかった。彼が出てくると画面が引き締まる感じ、見ている側の集中力が一段あがる感じがある。無駄な贅肉がそぎ落とされた彫刻のような体も久しぶりに見たが、その体だけでアートに思えた。この映画のあと世界的なブームを通過して、もし彼が生きていたらどんな作品が遺されたのだろうか…。

帰りは「ホァチャ〜」と心の中で唸りながら帰った(笑)
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