経営危機の農場にキャバレーを作った実話。キャバレーと言ってもショーを観るレストランみたいな店のこと。『フル・モンティ』『フィッシャーマンズ・ソング』『ブラス！』みたいな実話ベースの田舎のサクセスストーリーが大好きなので、今作も爽やかで温かな気持ちになりました。
ベタベタの予定調和で、おしゃれなカメラワークや完璧な脚本じゃないところが逆にいいです。
経営危機で農場を差し押さえされる酪農家。自分の代では潰したくない主人公がたまたま観たショーに魅せられ、ダンサーをスカウトし、農場キャバレーの経営へ繰り出す…。
エンドロールでは実際のショーのもようが映されます。ウルウルしながら観ました。実際に今も大盛況で、このキャバレーにより周囲の農場や小売店も救うことができたそうです。無理と思える夢のような話でも、勇気を出して踏み出せば実現することもある、そんな素敵な実話でした。
後から何かで読みましたが、フランスではどんどん農場が消滅していて、毎年350人以上の農家が自殺しているそうです。多角経営できないと苦しい時代なのでしょうが、年老いた農業主は新しいことを行うには抵抗があるのだと思います。切実です。
