このレビューはネタバレを含みます
特に見る予定もなかったが、たまたま上映時間の都合が良く鑑賞したがなかなか良い映画だった。良作だと思う。
移民の男の子二人が可愛い。結構悲惨だけど二人だから乗り切れる気がする。兄弟っていいね。
ブロンズの女の子は何とも物悲しい。刑務所にいる恋人のために、援助交際のような買春を繰り返し心が疲弊して、
恋人にも裏切られると。普通に考えると美人に生まれてラッキーなはずなのに何とも不幸。
母親も藁をも掴む気持ちで恋人と事業を始めるが、全然ダメ。
あの恋愛小説家は自分が優位に立てる相手が好き、もっといえば優位に立ちたいだけの自分が好きな人なんだろう。
母親のバイト先の店長の「お前に何ができる?ここに来て何か学んだか?英語ができない。営業許可は取ったのか?」という
セリフは辛辣だがある意味事実。夢だけじゃ事業は回らない。
日本にもああいった移民の人も多いのだろうけど、何とも辛いなあ。
こういう映画だと移民局の役人は悪者に見えてしまうが、不当移民による問題も事実なわけで。
暗い現実は描きながらも、そこまで深刻にならずに、まああの兄弟なら何とかなるだろうと思えるラストが心に残った。