スローモーション男

青春のスローモーション男のレビュー・感想・評価

青春(2023年製作の映画)
4.5
 ワン・ビンのドキュメンタリー映画

 3時間35分の長尺で、浙江省にある長江デルタ地域と言われる世界一の工場地帯で、住み込みで働く若者たちの姿を描く。

 フレデリック・ワイズマンのような静かな撮り方ではあるが、時に激しく若者のエネルギッシュさを捉えていく。
 基本的に服を作る労働しているか、賃上げ交渉をしているか、遊んで騒いでいるかだけです。特に遊んでるシーンはみんな低賃金のブラック労働をしてるのに、心は子供なんだなと思わされます。男がみんな女の子を追いかけるけど、相手にしてくれないとことか日本の学生と同じですよ。
 賃上げ交渉をしても社長は相手にしてくれないことばかり。日本とは環境が違いすぎてビビる。
 中国の労働者階級の実態がよく分かった。

 ただ、長すぎるし、同じことの繰り返しを映してるからちょっと退屈しました…。