健一

無名の健一のレビュー・感想・評価

無名(2023年製作の映画)
3.6
ジャケット(映画館に置いてあったチラシ)とタイトルがあまりにも地味過ぎて80年代くらいの作品のリバイバル上映なのかと思ってました。😅

去年(2023年)の作品でした。

トニー・レオンはmarvel作品の「シャン・チー」出演でその後は本格的にハリウッドに進出するのかと思ってましたが・・・
とどまるようですね。

第二次世界大戦下の中国を舞台に暗躍した『名もなき野良犬たちの輪舞』。

お笑い、おふざけ 一切なしの超クールでスタイリッシュな上海ノワール。
終始途切れない緊張感で一気に見せてくれる中国映画の傑作の誕生か?

構成、編集がとにかくお見事!
同じ場面を2回見せる演出がすごいね!
最初と2回目では感じ方が全然変わってしまう という『技あり』な編集力。
役者たちの重圧な演技と監督の演出力、巧みな編集力で緊張感ある作品に仕上がっている。
セット、衣装と当時の上海の再現力もスゴイ!

ので。

最初からしっかりと観ていないと話についていけなくなるので、寝不足での鑑賞&トイレなどへの途中退席は絶対厳禁。

トニー・レオンと期待の新星ワン・イーボーの『新旧対決』も見どころのひとつ。
抑えた演技で繰り広げられる究極の心理戦。
そしてスタント無しでの迫力の肉弾戦と見どころを かっさらう ふたり。
このふたりの行動を追うだけで緊迫感が増していく見事な演技をそれぞれ披露してくれていて素晴らしい。
脇を固める俳優陣もなかなか良く、バランスの取れた作品の作りには脱帽。


強いて言えば・・・


音楽の使い方が雑というか もう少し繊細に導入してほしかったかな。
驚きのシーンには大音量で音楽を流して『ここはビックリするところですよー!』ってお節介にも教えてくれちゃう要らない演出。
まぁ、中国映画らしい演出と言えばそれまでなのだが。😅
テロップの入れ方ももう少し凝ってほしかった。

本国🇨🇳では大ヒットを記録したそうで。

韓国ノワール vs 中国ノワール

今後の勝敗はいかに。


ちなみに。
中国映画を見るたびにいつも思うんですが。
本編始まる前に制作会社のロゴがメチャクチャいっぱいでて来ますよね?
最初は面白がってたけど、だんだんとウザくなってきた。😅
あれだけの制作会社が集まらないと資金が賄えないということなんでしょうか?😞



2024年 5月16日 9:40〜
シネ・リーブル池袋screen 2
💺130席
客入り 20人弱。

気のせいかな?
最近 『漢字二文字』のタイトルの映画。
多くない?🤔
健一

健一