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無名のunkoのレビュー・感想・評価

無名(2023年製作の映画)
3.8
汪兆銘政権の親日派の政治保衛部に所属するフー(トニー・レオン)は共産党の秘密工作員であるジャン(ホアン・レイ)の中国国民党への鞍替えを許す代わりに、
党幹部の情報を抜き出すことに成功する。日本軍工作員の渡部(森博之)の元でフーとイエ(ワン・イーボー)、その友人ワン(エリック・ワン)と共に、諜報活動に勤しむのであった…。

私は好きでした。面白かったです。
対戦下における中国が国民党、共産党でゴタゴタしていた時代。どちらのスパイも暗躍し、そこに日本政府も絡み、日本人が見ても面白いものになっている。
まぁ中国の検閲を通るということは日本が悪役で共産党バンザイな作品なのではあるが、渡辺のキャラクターや会食の場など、不快感はない程度に収められている。
まーなんといってもメインはトニーレオンとワンイーボーの活躍。
腹の読み合いと戦闘シーンは文句なしで良かったです。

ただ時系列の入れ替えはスカっている印象。
せっかくの緊迫シーンが時系列入れ替えで先出しているので、読めてしまって全く緊張感がない。
エンドクレジット後の後だしも必要かな?わざわざ見せなくても理解しているので、映像的格好良さだけで付けているとは思うけど…。
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