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ファミリー・ディナーのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ファミリー・ディナー(2022年製作の映画)
3.8
【Bon appétit (ボナペティ)】

不定期開催「dm的映画祭in寒波を完破」のオーラスがこの作品「FAMILY DINNER」でした。

(あらすじ)
ふくよかな体型に自信の持てない10代の少女シミーは、復活祭(イースター)の休暇を利用して、有名な料理研究家で栄養士の叔母クラウディアの元を訪ねる。
シミーは叔母が健康的なダイエットの力になってくれると期待していたが、叔母の食事指導は思いのほか過激なものだった。
更には、不可解なほど敵意を剥き出しにしてシミーに嫌がらせを繰り返す従兄弟のフィリップ、そして得体のしれない叔母の新しい夫・シュテファンの存在がシミーの不安を掻き立てる。
そして不気味な家族によるイースターの祝祭が1日また1日と近づくに連れ、美しい料理に彩られた食卓は徐々に悪夢へと変わってゆく・・・。

不慣れな土地での不慣れな風習に戸惑いながら、徐々に常識や感覚が狂っていく・・・っていう感じは「ミッドサマー」にも何となく通ずる部分もあるんだけど、そっちのテイストに持っていくには「呆気にとられるほどの意外性」か「ノンストップの破壊力」のどちらかが必要じゃないかなと思っていて、その点で言うと、今作はちょっぴりオチが弱いかな~って感じてしまった。
なんなら途中でオチが見えちゃったし(笑)
それでも途中までは結構好きなテイストなのよ。
不穏~ちょいコミカル~不穏っていう感じで、まじめにやってる分だけちょっと残念に見えちゃうところとかも含めてなかなか面白かったりして。
登場人物は主人公を含めても4人しか出てこないので、それぞれの個性も際立つし、「一体誰の言っていることが本当なんだ?」って、いい感じで引っ掻き回されるんですが・・・・。

って感じで、オチにもう一工夫あったらもっと面白くなりそうなポテンシャルは十分ある作品。
続きはネタバレも含むのでフィルターかけて、イースターの祝祭の宴にてお待ちしております。
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