かつてヨーロッパの火薬庫と呼ばれたバルカン半島と、そこに残された戦争記念碑「スポメニック」を舞台にした物語。
未知の土地を訪れその土地に生きる人々の時間を切り取るという手法で作られた映画は、フィクションとノンフィクションの境目が曖昧で不思議な心地がした。
姿を消したジェイの痕跡を辿る主人公エヴァの視点、
パンデミック時からスマートフォンでの自撮りで記録を
残し続けたジェイの視点、
ジェイと交流のあった第三者たちの視点、
さまざまな視点が絡み合い、ある一つの事実に辿り着く。
その背景には戦争とパンデミックへの憎しみが見えた。
3部作とのことなので、いつか過去作品も観たい。