ジェフリーハラダ

すべて、至るところにあるのジェフリーハラダのレビュー・感想・評価

すべて、至るところにある(2023年製作の映画)
4.0
とても現代的な映画なのかな、と思いました。
セルビア、マケドニア、ボスニアといった聞き慣れないバルカン半島の国をめぐるロードムービーですが、単純に俳優の女性が監督のあとを追うだけでなく、そこに過去に撮られた映画が絡んできたり、複雑な物語になっている。
バルカン半島で起きた戦争の歴史が、ドキュメンタリー的なインタビューで挟まれたり。
主演の女優さんはマカオ出身ということですが、監督役の俳優さんも英語で主に会話しますが、国籍不明な感じです。行先々の現地語の会話も聞こえてきて、さまざまな言語で耳が豊になる感じ。
実際にバルカン半島を旅していたら、こんな感じなのだろうな、と思いながら楽しんで見れました。