かくわ

すべて、至るところにあるのかくわのレビュー・感想・評価

すべて、至るところにある(2023年製作の映画)
3.7
バルカン半島3部作の3作目

前2作と大きく異なる作風。バルカン半島にあるモニュメントが主人公と言っても良い。

なによりすごいのは、3部作の前2作が本作のアイテムとして“出演“していること。なんなら1作目『どこでもない、ここしかない』の主人公フェルディが登場し「もう関わるな」と言い放ち(実話らしい)、2作目『いつか、どこかで』のアデラが、本作ではエヴァとして登場。劇中この2作の映像が流れているから、作品の境界すらも曖昧になってくる、のに面白い。

2024-085-083

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2024/05/03 松本CINEMAセレクト
アフタートーク
リム・カーワイ監督

今の映画界やミニシアターの窮状についてのコメントが印象的。
それでも撮り続けて欲しい。

質問備忘録
はじめは3部作の予定はなかった。そもそも撮れるかどうかも分からなかった。
3作目の雰囲気が違うのはコロナがあったから。2020年に撮る予定が延期し、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、大きく作風が変わった。
かくわ

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