ポンコツ娘萌え萌え同盟

安住の地のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

安住の地(2023年製作の映画)
2.8
わたくし、AV以外のエロコンテンツはどちらかと言うとシナリオ派の人間なので別にエロ薄くても評価するスタンスなんですよ(特にピンク映画とかエロゲーは)
ただピンク映画鑑賞しに来て濡れ場は多くなくかつ対してエロくない(まあ今回はR15なのもあるかな?)、その上でシナリオの波長が合わないとなるとどうしようもない。
さて、『安住の地』ですが、タイトルはいいと思う。死を立ち込めたような台詞回し、田舎で際会した級友同士の何とも言えぬ関係、空気感。東京も田舎も馴染めない女、田町と旧友の男の四谷。あなた達の世界の果てでこの二人の安住の地とは何を指すか。
淡々と進む中で落ち着きそうで物語は急展開で二人を落ち着かさせない。
先が見えないくらいに続く本作なのに行き先が見えないばかりにどこに安住の地はあるのか。『安住の地』というタイトルは本作にマッチしてる。
所々全身を映すショットに関しては中々味があっていい。特エンディング前のショットとか。
あと階数表示に光が指して十字架のように見えるショットが好き。

ただ空気感いいんだけど、ただ個人的にシナリオの波長が合わない。淡々と進む内容が別に嫌いなわけではない。二人の心情で察しようと思えば捉えられなくもない。行先が見えない物語が嫌いな訳では無い。ただなにか物足りなさを感じる。意外性自体はあるけどそれに伴うロジカルがイマイチ納得できず、感情移入もできない。
かと言ってエロに求めようと本作はエロよりドラマにリソースを割り当ててるので、量自体は多くなく実用性はない。かと言えば濡れ場のカット構成や構図、シチュエーションがエロければいいのだけど、本作はそれに欠けるからエロの記憶はあまり残らない。最初のバックプレイしか記憶が残らなかった。