うだつの上がらないおじさんが、カンザス州カンザスシティで一晩中酷い目に遭い続ける話。
はちゃめちゃで訳がわからないような感じが、実は一番手に負えない面白さなんだと思う。
出鱈目に理不尽な目に遭い続けて、すべてが伏線で綺麗に回収されたりはしない。
でも、圧倒的なエネルギーがたどり着くラストの叫びに持ってかれてしまう。
理屈じゃないどころか、物語ですらない次元の面白さというか。
歪が故に突き破ってくる感じというか。
舞台挨拶で衝撃的だったのは、作中に登場する、
いかにもヤバそうな(ココに書けない)アレやコレが結構現実に存在するものだということ。
この映画の熱気は、そのリアルが発酵したものでもあるのだろう。