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グレムリンのhasseのレビュー・感想・評価

グレムリン(1984年製作の映画)
3.6
監督ジョー・ダンテ、脚本クリス・コロンバス、音楽ジェリー・ゴールドスミス、製作にスピルバーグが名を連ねる、今みると錚々たるメンツの作品。

人畜無害で愛くるしい見た目のモグワイに水をかけるとグレムリンが繁殖し、傍若無人な振る舞いで街をジャックする。ラストの中華系老人(モグワイの元所有者)の提言を聞くに、自然の摂理を無視して自分勝手に驕りたかぶる人間への警鐘も込められているのかもしれない。

本作のMVPはなんと言っても、グレムリン登場後すぐ、家の中のグレムリンを自力で3体も屠った主人公のかーちゃんだろう。
一見ごく普通の主婦が、立て続けにグレムリンを包丁で刺し殺し、ミキサーで粉砕し、電子レンジに閉じ込めて爆散させるファインプレー。まるで、セキエイリーグでデビューするや否や相手ポケモンを3タテしたサトシのキングラーのようなワクワク感を与えてくれた。

たまにテレビで映画のワンシーンが映るが、ネタとしての考察価値はありそう。『リトルショップ・オブ・ホラーズ』(珍奇で持て囃される植物が、実は人食い植物だったというストーリー)が放映されてるのは、その後のグレムリンの誕生を示唆していてニヤリとさせられる。
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