せみ多論

グレムリンのせみ多論のネタバレレビュー・内容・結末

グレムリン(1984年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画グレムリン人物紹介

ビリー…本作の主人公であり、騒動の原因を引き起こすボンバーマン。銀行員の職についてはいるが、職場に毛むくじゃらの飼い犬を連れ込む気ぶりもの。出世コースからは外れているが家族思いの良い面も。
しかしながらモグワイを誤って増やすばかりか、学校の教師に増やした一匹与える能天気ぶり。あまつさえ深夜モグワイたちにチキンを与えグレムリン騒動を引き起こす。
最終的に映画館を無断で爆破しグレムリンの大半を一掃するが、映画館側からしたらたまったものではない。彼がいなければ父もモグワイを買うことはなかった呪われた子。

ケイト…ヒロイン。ビリーの職場の同僚で、なぜか彼に惚れている。銀行員でありながら、夜はパブを手伝うという働き者。
グレムリン騒動の際にグレムリンらをパブでもてなす肝の座ったところも。その際にグレムリンらが光に弱いことをとっさに見抜く賢さも備えた女性。

ランダル…ビリーの父にしてモグワイの密輸人。息子のためにとモグワイを入手し今回の騒動の発端となる。普段は発明家兼セールスマンとしてポンコツを売り歩く詐欺師を生業としている。劇中でも冒頭以外では自信の発明品により善良な市民₍家族含む₎に迷惑をかけて歩く姿を見せてくれる。

リン…ビリーの母で本作の良心。ろくでなしの夫と、うだつの上がらない息子を抱えながら家庭を支える良妻にして賢母。ダメな主人を傷つけまいとポンコツ発明品のフォローをするシーンは涙を誘う。加えて女性らしからぬ戦闘力の持ち主で、グレムリン三体をすり身、八つ裂き、木っ端みじんと八面六臂の活躍を見せる本作影の主人公。不意打ちにより戦線を離れるが五体中三体のグレムリンを始末した英雄。

ギズモ…ビリーのところに来た密輸品のモグワイ。可愛らしい。最後のグレムリン退治に貢献する有能さも。おもちゃ屋さんで車を乗り回すシーンの愛らしさは作中屈指のもの。少し喋ることができ、水で増え光で死ぬ。深夜すぎに食べ物をとると悪くなる。

ストライプ…ギズモから増えた五体のモグワイのうちの一体。チキンを食べてから悪いやつらの親玉となる出世株。プールに潜り大量分裂するなど知恵も効くが、最終的には日光によって消滅する。

ディーグル…陰湿で意地の悪い不動産オーナー。血も涙もない対応で町の人々から嫌われ恐れられているが、グレムリン騒動の際に加速したリフトによってクリスマスの夜空に散る。心を許すものは飼い猫だけという偏屈もの。クリスマスキャロルを歌う聖歌隊に対してかんしゃくを起こす面も。


とても面白いコメディ映画。ママがグレムリン退治するところは大好きです。息子もパパもダメダメだけど、家族の絆は深くて厚い。男連中があまりにもダメすぎな感じが悲しいけれども笑いを誘う。
モグワイ預かった先生も不注意がすぎますし、警官コンビはお決まりのぼんくらっぷり。主人公もママを襲ってるグレムリンはすんでのところで倒せたものの、ストライプを逃がしちゃいかんでしょ。まぁでも逃げなきゃ話は始まらないですからね。

正直なところ2を見たくて1を見返したんですが、満足。ストライプの最後も割とグロくて気合入ってる。
しかしまぁ水で増えるってのは取り返しがつかなくなってしまうんじゃないか感がすごいですね。プールのシーンは結構な恐怖感。ただグレムリンらがお茶目なシーン大目でやってくれてるので全体として楽しく見れるのだと思う。パブや映画館のシーンとか本当に楽しそうで、彼らに感情移入してしまうくらい。

久々に観たけど良かったなー。
せみ多論

せみ多論